会社を今すぐにでも辞めたいと考えている人で、即日退職すると損害賠償請求されてトラブルになることはあるのか、不安を感じているという人は多いのではないでしょうか。
今回は即日退職を考えている人に向けて、即日退職に違法性はないのか、損害賠償請求される可能性はあるのかをはじめ、違法性や損害賠償請求されるリスクなしで即日退職する方法である退職代行サービスについて、退職代行サービスを使うメリット、即日退職して損害賠償請求されるケースを紹介していきます。
即日退職して当日以降会社に行かずに退職したいと考えている人は、損害賠償請求をはじめとしたトラブルを避けるためにもぜひ最後まで目を通してみてください。
即日退職すると損害賠償請求される?違法性なく即日退職できる条件とは
即日退職したいと考えている人の中には、即日退職に違法性はないか、会社から損害賠償請求される可能性はないか、という点について不安を抱えている人が多い傾向にあります。
ただし前提として、即日退職できる条件を満たしているのであれば、会社から損害賠償請求されることはなく、即日退職することに違法性もありません。
仮に即日退職の条件を満たしているにもかかわらず損害賠償請求されたとしても、会社側が勝つ可能性は限りなくゼロに近いといえます。
判例について詳しく知りたいという人は、下記の記事で紹介していますので確認してみてください。
▶退職代行は訴えられる?裁判例から損害賠償請求の回避法を極めよ
とはいえ、退職希望者からすればできるだけ損害賠償請求されたくないと感じていることと思います。
そこで下記では、会社とのトラブルや損害賠償請求されることを回避したい人が知るべき知識として、退職希望者が違法性なく即日退職するための条件を雇用形態別に紹介していきます。
正社員が即日退職しても損害賠償請求されない条件
契約期間が定められていない正社員が会社を辞めたいと感じた場合、いくら会社が拒否したとしても退職意思を伝えた2週間後に辞められると法律で定められています。
(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)
第六百二十七条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。引用元:民法第六百二十七条
2週間を待たずに即日退職するためには、やむを得ない理由があるか会社の合意がとれているのであれば即日退職することができます。
正社員が即日退職するための条件① 即日退職するやむを得ない理由がある
正社員が即日退職するための条件② 即日退職について会社の合意がとれている
アルバイト・パートが即日退職しても損害賠償請求されない条件
アルバイト・パートとして働く人も、契約期間が定められていないのであれば会社がいくら引き止めたり拒否したりしても正社員の場合と同様に民法第627条が適用されます。
そのため、やむを得ない理由があるか会社との合意をとることができれば即日退職することができます。
もしも雇用期間が定められている場合でも、定められている契約期間が1年以上で、すでに契約日から1年が経過しているのであればいつでも退職できると法律で定められています。
また、会社と退職希望者が話し合ったことによって、アルバイト・パートが即日退職するための条件である下記のいずれかに当てはまっているのであれば、違法性や損害賠償請求される恐れなく即日退職することができます。
<雇用期間に定めがない場合>
アルバイト・パートが即日退職するための条件① 即日退職するやむを得ない理由がある
アルバイト・パートが即日退職するための条件② 即日退職について会社の合意がとれている
<雇用期間に定めがある場合>
アルバイト・パートが即日退職するための条件① 即日退職するやむを得ない理由がある
アルバイト・パートが即日退職するための条件② 即日退職について会社の合意がとれている
アルバイト・パートが即日退職するための条件③ 1年以上の契約で契約日から1年が経過した
契約社員や派遣社員が即日退職しても損害賠償請求されない条件
契約社員や派遣社員として働いている人が即日退職する場合は、契約期間が定められているかによって即日退職できる条件も変化します。
一方で、契約期間が定められていない無期契約社員または無期雇用派遣なのであれば、正社員や雇用期間に定めがないアルバイト・パートと同じ条件で、違法性やトラブルなく即日退職することが可能です。
<無期契約社員・無期雇用派遣の場合(契約期間の定めがない場合)>
契約社員、派遣社員が即日退職するための条件① 即日退職するやむを得ない理由がある
契約社員、派遣社員が即日退職するための条件② 即日退職について会社の合意がとれている
<有期契約社員・有期雇用派遣の場合(契約期間の定めがある場合)>
契約社員、派遣社員が即日退職するための条件① 即日退職するやむを得ない理由がある
契約社員、派遣社員が即日退職するための条件② 即日退職について会社の合意がとれている
契約社員、派遣社員が即日退職するための条件③ 1年以上の契約で契約日から1年が経過した
試用期間中に即日退職しても損害賠償請求されない条件
試用期間中に即日退職することに違法性がないか不安になっている人がいるかもしれませんが、試用期間中であっても、雇用期間に定めがないのであれば下記の条件で即日退職することができます。
試用期間中に即日退職するための条件② 即日退職について会社の合意がとれている
損害賠償請求されたくない人必見!違法性なく即日退職できる「やむを得ない理由」とは
上記では、どのような条件を満たしていれば違法性や損害賠償請求されることなく即日退職できるかを雇用形態別に紹介してきました。
そして、損害賠償請求されることなく即日退職できる条件の中には「やむを得ない理由がある」とも記載していますが、実際どのようなものがやむを得ない理由と判断されるのかわからないという人も多いでしょう。
具体的にやむを得ない理由として判断される可能性が高いのは、下記のようなものが挙げられます。
・家族の介護や入院中の子供のケアとの両立が難しい
・職場でハラスメント行為を受けている
・給与振り込みが遅れている
・未払いのままの残業代がある
上記のようなやむを得ない理由があり、会社からの合意をとることができれば、派遣社員や試用期間中、アルバイトなど雇用形態に関係なく、また、違法性や損害賠償請求されるリスクもなく即日退職することができます。
ただし、上記のような理由があったとしても退職希望者が自分で会社を納得させることはかなりハードルが高いともいえます。
そのような場合は退職代行サービスを使うことで、退職代行業者が第三者として間に入ってくれるため、トラブルや損害賠償請求されるリスクなしで即日退職することが可能です。
損害賠償請求されずに即日退職したい人におすすめの退職代行って何?メリットも5つ紹介
上記では、損害賠償請求されるリスクなく会社を即日退職できる方法として退職代行サービスを紹介しました。
退職代行サービスとは、退職希望者に代わって会社に退職意思を伝えるサービスのことです。
また、退職代行サービスでいうところの即日退職は必ずしも退職日と退職代行実施日が一致しておらず、退職代行サービスを使ってから2週間以上たった退職日までの期間に出勤する必要がなくなることにより、実質的に即日退職できるという仕組みとなっています。
そのため、自分で即日退職する際の条件とは異なり、下記のどれかに当てはまっていれば違法性なく退職代行サービスを使って即日退職が可能となります。
退職代行で即日退職できる仕組み① 退職日まで有給休暇を消化する
退職代行で即日退職できる仕組み② 退職日まで欠勤扱いにする
退職代行で即日退職できる仕組み③ やむを得ない理由がある
退職代行で即日退職できる仕組み④ 即日退職について会社と合意している
退職代行サービスには違法性がないことはもちろん、退職希望者が自分で退職意思を伝える必要がなくなりますので、会社と余計なトラブルになるリスクも下がります。
また、退職代行サービスは退職の専門家ですので、損害賠償請求されないよう適切に対応してもらうことができます。
ここからは、違法性や損害賠償請求される可能性がない以外にも存在する退職代行サービスのメリットについて紹介していきますので、自分で即日退職することに不安があるという人はぜひチェックしてみてください。
退職代行で即日退職するメリット① 自分で辞めたいと伝えなくて良い
退職代行サービスが代わりに退職意思を伝えてくれるため、退職希望者は自分で退職意思を伝える必要がなくなります。
つまり、必然的に会社からの直接的な引き止めにあうこともなくなるため、精神的にダメージを受けてしまう、即日退職に失敗してしまうなどのトラブルも退職代行サービスを使う子で回避することができます。
退職代行で即日退職するメリット② 確実に即日退職できる
退職代行サービスであれば、前述している退職代行サービスで即日退職できる条件のどれかに当てはめて即日退職へと導いてくれます。
そのため、どのような雇用形態であっても確実かつ違法性なく即日退職することができます。ただ、退職代行サービスのなかには対応できる雇用形態に限りがある退職代行サービスも存在しているため、依頼する前に自身の雇用形態に対応できる退職代行サービスなのか確認しておく必要があります。
退職代行で即日退職するメリット③ 有給消化などの希望も伝えてもらえる
退職代行サービスの中には有給休暇の消化など、退職意思を伝える以外の希望も伝えてくれる退職代行業者もあります。
退職代行サービスには3つの運営元があり、労働組合、弁護士、民間の退職代行業者となっていますが、その中で有給消化の交渉などに対応できる退職代行サービスは労働組合か弁護士が運営する退職代行サービスに限られています。
特に労働組合は弁護士よりも安い金額で依頼できるおすすめの退職代行サービスですので、気になる方は下記の記事もチェックしてみてください。
▶︎退職代行なら労働組合がおすすめ!誰も知らない5社だけの有力な労働組合とは
退職代行で即日退職するメリット④ 会社とのトラブルを避けられる
退職代行サービスを使うと会社と直接話し合いをすることがなくなるため、お互いに感情的になってしまい思うようには話が進まず、余計なトラブルになったりすることもなく即日退職することができます。
また、退職代行サービスが退職希望者にとって損にならないように経験や専門知識をもとに対応してくれるため、会社から損害賠償請求されるリスクを大幅に下げることも可能です。
退職代行で即日退職するメリット⑤ 当日の朝でも即日退職できる可能性がある
24時間相談が可能な退職代行サービスに依頼しておけば、当日の朝の依頼であっても即日退職が可能です。
ただし、このとき注意が必要なのは即日対応ではなく即日退職と記載のある退職代行サービスを選ぶ、という点です。
即日対応と記載のある退職代行サービスは、依頼をした当日から退職代行サービスが対応を開始するという意味であり、即日退職したい当日の朝に依頼したとしても必ずその日中に退職できるとは限りません。
一方、即日退職を掲げている退職代行サービスであれば、当日の朝であっても即日退職の対応が可能であり、そこに違法性はありませんので安心です。
損害賠償請求されない最強の退職代行2選!違法性なく確実に即日退職したい人におすすめなのはこの2社だけ
退職代行サービスで即日退職することに違法性は全くなく、損害賠償請求されるリスクを最小限に抑えてトラブルも回避できる退職方法であることは、上記でご理解いただけたかと思います。
ただし、今や退職代行サービス事業者は乱立していて、一から即日退職に強くて損害賠償請求も回避できる退職代行サービスを自分で探そうとすると、かなりの時間を要してしまいます。
即日退職したいと考えている人の場合は特に、1日でも早く会社を辞めたいと考えているはずですので、ここではそのような一刻でも早く損害賠償請求されることなく即日退職したい人におすすめの違法性がない退職代行サービスを2社紹介していきます。
男の退職代行(運営:労働組合)
「男の退職代行」は、豊富な実績と経験を持ちながらこれまでに損害賠償請求された事例が1つもないという、トラブル回避や即日退職の確実性において他の退職代行サービスとは比べ物にならないほどの安定感を誇っている退職代行サービスです。
労働組合によって違法性なく対応してもらえることはもちろん、自分で即日退職する際には要求することが難しいであろう有給消化や残業代の請求などに関しても対応してもらうことができます。
正社員やアルバイト・パートだけでなく、派遣社員や契約社員、試用期間中や新卒でも関係なく即日退職へと導いてくれることはもちろん、創業以降5万件以上の実績があるため、どの雇用形態であっても適切かつスピーディに対応してくれる、信頼度の高い退職代行サービスです。
わたしNEXT<女性の退職代行>(運営:労働組合)
「わたしNEXT<女性の退職代行>」は、100%即日退職できる退職代行サービスとして人気が高く損害賠償請求された事例もないため、特に女性の退職希望者から安心して依頼することができる退職代行サービスであると強い支持を集めています。
また、団体交渉権が認められている労働組合が運営しているため会社に有給消化や退職金、残業代などの要求を行ったとしても違法性がありません。退職希望者の不安を解消し、トラブルや後悔のない即日退職を実現することができます。
無料相談に24時間対応しているため、即日退職したいと思い立ったタイミングで相談が可能であるほか、アフターサポートや転職サポートもついているため即日退職後の不安や質問にも対応してくれる点で、非常に心強い退職代行サービスだといえます。
即日退職で損害賠償請求されるケースとは?トラブルなく即日退職したいなら絶対NGの行為5選
ここでは最後に、損害賠償請求されたりトラブルになったりする事態を絶対に避けたいという人に向けて、即日退職する際に絶対にしてはいけない行動を紹介していきます。
即日退職にあたって損害賠償請求されるケースがどのようなものかを理解しておけば、それらを回避した行動をとることができますので、違法性やトラブルなく即日退職したい人は目を通しておくことをおすすめします。
損害賠償請求されるケース① 社員を一気に引き抜いて一緒に即日退職する
退職希望者自身が即日退職するだけでなく周りの社員も大勢引き抜いて即日退職した場合、会社から損害賠償請求されるリスクが高くなります。
会社にとって社員はコストをかけて採用し、業績にも関わる大切な戦力となっているため、退職希望者が即日退職に伴って一気に社員を引き抜いて、会社の業績に影響を与えてしまったり大きな損失がでたりした際には、損害賠償請求される可能性があります。
損害賠償請求されるケース② 会社の経費で行った研修や留学の直後に即日退職する
会社の経費で海外留学や研修に行った直後に即日退職した場合、損害賠償請求される可能性があります。
また、このようなケースでは、留学や研修の前に会社と誓約書を結んでいる場合もあります。
もしも誓約書の中に「留学や研修を終えた直後に会社を辞めた場合には経費を返済すること」などが記載されている場合には、支払い義務が生じるケースもありトラブルになりかねませんので注意が必要です。
損害賠償請求されるケース③ 契約期間内でやむを得ない理由がないのに即日退職する
契約社員や派遣社員、業務委託契約などあらかじめ契約期間が決まっているケースで、やむを得ない理由もないのに唐突に即日退職すると損害賠償請求されるリスクが高まります。
ただし、前述しているようなやむを得ない理由があり即日退職するのであれば、仮に契約期間が決まっている有期契約社員や有期雇用派遣の場合でも違法性なく即日退職することが可能です。
損害賠償請求されるケース④ 貸与品や会社の備品を壊す、または紛失して即日退職する
会社からの貸与品としてPCや社用車などが手元にある場合は、即日退職する際にすべて返却することになります。
その際、これまで会社にされたことへの報復としてパソコンを故意に壊したり、社用車で事故を起こしていたりした場合には損害賠償請求されるリスクがあります。
損害賠償請求されるケース⑤ バックレる(飛ぶ)
特にアルバイトとして働いている人の場合、「即日退職できなかったら最悪バックレれば良い」と思っている人がいるかもしれません。
ただし、退職意思を一切伝えることなくバックレた場合は、損害賠償請求される可能性があります。
退職希望者からすれば即日退職と変わらないと感じるかもしれませんが、バックレた場合は会社に退職意思が伝わっていないため無断欠勤扱いとなり、会社が無断欠勤により損害が発生したことを正当に証明できれば損害賠償請求される可能性があります。そのためいくら即日退職したいとしてもバックレることはおすすめしません。
その点、退職代行サービスでの即日退職は違法性もなく、退職意思が伝わっているため損害賠償請求されるリスクもありませんので安心です。
即日退職で損害賠償請求される?即日退職の条件と損害賠償ケース5選、まとめ
今回は、雇用形態別の即日退職の条件や損害賠償請求されずに即日退職したい人におすすめの退職方法である退職代行サービスのメリット、違法性のないおすすめの退職代行サービス、損害賠償請求されるリスクを高めてしまうNG行動について解説してきました。
冒頭で紹介しているような条件に当てはまるのであれば、退職希望者自身で即日退職することはもちろん可能ですが、実際に会社が納得してくれるかどうかは難しい問題であり、即日退職できなかったりトラブルになってしまったりする可能性も低いとは言えません。
そのようなリスクを抱えるよりは、退職代行サービスで違法性なく、損害賠償請求されるリスクもなく即日退職を叶えた方が、精神的なストレスも最小限に抑えることができます。
今回紹介している違法性のない即日退職を実現できる労働組合の退職代行サービスも考慮に入れながら、より損害賠償請求されるリスクの少ない方法で退職希望者の皆さんが即日退職できることを願っています。
退職代行とは。またその利用方法
退職代行とは、自分で「辞めたい」と言えない場合や、会社への要望を代弁して欲しい場合などに、会社へ行くことなく職場の人と誰とも会わないで退職手続きをすることができる退職の代行サービスです。
「男の退職代行」「わたしNEXT<女性の退職代行>」では、辞めたいのに会社が辞めさせてくれない方や、パワハラなどのハラスメントで苦しんでいる方、退職したいと言えない方、うつ病やうつ症状などで精神的につらい方の味方になり、次の一歩へ進むための助けとなるべく退職代行サービスを提供しています。
また、退職手続きについてもしっかりサポートしますので、退職の流れや手続きがよくわからない方でも安心してお任せいただけます。
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