退職希望者の中には、無料で利用できる退職代行サービスを探している人がいるかもしれませんが、無料で使える退職代行サービスはありません。
そのため、退職代行サービスに依頼する場合は必ず費用が発生することになりますが、そうなるとできるだけ費用とリスクを抑えた上で「最大限コストパフォーマンスの良い退職代行サービスを探したい」と思うのではないでしょうか。
今回は、退職代行サービスの料金相場や無料だと勘違いされる理由、費用が安い退職代行サービスのリスクはあるのか、できるだけ費用を抑えて退職代行サービスへ依頼したい人に向けて、費用負担を少なくする「裏ワザ」や費用は抑えつつ確実に即日退職したい人におすすめの退職代行サービス2選、よくある質問までを紹介していきます。
無料とまではいきませんが、本記事で解説している退職代行サービスの種類や料金相場、対応範囲を抑えたうえで退職代行サービス選びを行えばコスパ良く即日退職することができますので、ぜひご覧ください。
結論:無料の退職代行サービスはない。有料でも多くの人が使うメリットってなに?
無料で依頼できる退職代行サービスが存在しないことは上記でお伝えしているとおりですが、それでも退職代行サービスに依頼する人が絶えないのは、退職希望者にとって有料だとしても使うメリットが大きいためです。
退職希望者が退職代行サービスへの依頼を検討する代表的な理由としては、「自分で辞めたいと言えない」「上司がパワハラで退職を伝えたら絶対に暴言を吐かれる」「耐えられないから即日退職したい」「言っても人手不足で引き止められそう」などが挙げられますが、これらを全て代行して回避または叶えてくれるのが退職代行サービスの大きなメリットとなっています。
裏を返せば、退職代行サービスはこれらのリスクやトラブルを退職希望者に代わって引き受けることになります。
退職希望者に向けられたであろう苦情や暴言など、精神的なストレスとなるすべての要因を退職希望者に代わって退職代行サービスが受け留めることになるため、無料で行うことが難しいというのはご理解いただけるかと思います。
また、退職希望者が直接やりとりするとトラブルになるようなことも、退職代行サービスであれば専門知識やノウハウを元に回避することができるため、その分退職希望者の精神的なダメージは軽減され、会社と直接やりとりすることや出勤することもなく即日退職できるという大きなメリットがあり、無料ではなく費用が発生するとしても退職代行サービスに依頼する人が増加し続けているのです。
▶退職代行とは【完全版】退職代行の流れとメリット・デメリット
無料じゃないならいくらかかる?退職代行の料金相場を公開
無料で依頼できる退職代行サービスが存在しないとなると、料金相場がどの程度なのか気になるという人も多いかと思います。
そこで、ここでは退職代行サービスに依頼する際の料金相場と、料金相場に応じて変化する退職に関する対応範囲の違いについて紹介していきたいと思います。
まず、料金相場と退職に関する対応範囲は、運営元がどこになっているかによって異なります。
運営元の種類は、労働組合運営、弁護士運営、民間企業の退職代行業者運営の3つです。
上記の3種類の運営元において、料金相場と退職に関する対応範囲にどんな差があるのかについては下記にまとめています。
労働組合 | 弁護士 | 民間の退職代行業者 | |
依頼金額の料金相場 | 27,000円~30,000円 | 50,000円~100,000円 | 25,000円~30,000円 |
退職したい旨を伝える | 〇 | 〇 | 〇 |
有給消化の交渉 | 〇 | 〇(ただし成功報酬で追加費用発生) | ✕ |
未払いのままの残業代の請求 | 〇 | 〇(ただし成功報酬で追加費用発生) | ✕ |
退職書類の発行依頼 | 〇 | 〇 | ✕ |
会社に訴訟を起こす | ✕ | 〇(ただし別途追加費用発生) | ✕ |
対応範囲を見ると、運営元が民間企業の退職代行業者だと退職意思を伝えることしかできませんが、労働組合か弁護士であれば退職に関する対応範囲は同じです。
労働組合運営と弁護士運営の退職代行サービスの対応範囲について比較した際、唯一の違いは法的な対応ができるかどうかで、弁護士運営であれば訴訟や慰謝料を請求することも可能です。
ただし、元々の費用も高額に設定されており、さらに別途で追加費用も発生しますので、会社に法的な対応を検討しているという人を除き、できるだけ費用を抑えたいという人にとってはデメリットとなりうるでしょう。
また、料金相場を見ると、労働組合と民間の退職代行業者はほぼ費用が変わらないことがわかります。
つまり、有給消化などの退職に関する要望を叶えると同時に、できるだけ費用を抑えて即日退職したいという人の場合には、運営元が労働組合となっている退職代行サービスに依頼することをおすすめします。
無料だと勘違いされる理由はコレ!退職代行の無料相談とは
退職代行サービスは基本的に無料相談が可能であるため、無料で依頼できる退職代行サービスがあると勘違いされることがあります。
ただし、弁護士の退職代行サービスでは、残業代の請求などの退職以外の相談は有料となっているケースもあるため、すべての退職代行サービスで無料相談ができるわけではないという点に注意が必要です。
無料相談を受け付けている退職代行サービスの中には、回数無制限、24時間無料相談受付と記載のある退職代行サービスもありますので、はじめて退職代行サービスを使う人も無料相談で疑問を解消してから依頼できて安心です。
お伝えしたとおり無料で依頼できる退職代行サービスは存在していないため、無料相談はどこかのタイミングで有料に切り替わることになります。
ほとんどの退職代行サービスでは申し込みを行ったタイミングで費用が発生しますので、それまでは無料相談の範囲内となります。
無料相談の段階で、自分の雇用形態に対応しているか、退職に関する要望に応えてくれるかを忘れずに確認しておくようにしましょう。
▶退職代行は無料相談できる?無料と有料の境目と退職代行選びの注意点
費用がやたら安いのは落とし穴?無料と同じくらい危険な安い退職代行のリスク
無料ではないにしろ、できれば依頼費用が安い退職代行サービスに依頼したいというのはほとんどの退職希望者が思っていることかと思いますが、費用がやたらに安い退職代行サービスは、悪徳退職代行業者の可能性があるため注意が必要です。
本項では、あまりにも依頼費用が安い悪徳退職代行業者に依頼してしまった場合、どんなリスクがあるのかを紹介していきます。「退職さえできればいいからとにかく費用が安い退職代行サービスに決めよう」と考えている人は、一度下記を確認することをおすすめします。
安い退職代行のリスク① 退職に関係する要望を叶えられない
料金相場については本記事の序盤でお伝えしていますが、退職代行サービスの運営元別の料金相場を比較すると、最も費用が安いのは民間企業の退職代行業者が運営する退職代行サービスです。
ただし、民間の退職代行業者では会社と一切交渉ができず、「辞めたいと伝えるのみ」というのが対応範囲の限界です。
有給消化や残業代の請求などはもちろん、退職代行サービスが退職意思を伝えた後の対応は退職希望者が行わなければならないリスクすらあります。
上記のようなリスクを背負いたくない人や少しでも不安を残したくないという人には、そのようなリスクのない労働組合か弁護士運営の退職代行サービスへ依頼することをおすすめします。
安い退職代行のリスク② 追加料金を取られて結局費用がかさむ
悪徳退職代行業者の場合、依頼費用が安いとしても何かと追加費用を請求されて、結局料金相場と同じかそれ以上の費用をとられてしまうリスクもあります。
あまりにも安い退職代行サービスは悪徳退職代行業者であるリスクが高いというのはお伝えしたとおりで、依頼すると「無料は無理でも少しでも安い費用で退職代行サービスに依頼したい」という退職希望者の心理を利用されてしまいますので、注意が必要です。
安い退職代行のリスク③ 退職代行サービスと連絡がとれなくなる
安いからという理由だけで退職代行サービスを選ぶと、支払いが確認できたタイミングで連絡が取れなくなるなどの詐欺やトラブルに巻き込まれるリスクも高まります。
その場合、安いとはいえ費用を支払っているにも関わらず自分で退職手続きを進めるか、もう一度費用を支払って別の退職代行サービスへ依頼する必要があります。
このようなリスクを考えれば、費用以外にも対応範囲や口コミなどを確認したうえで、はじめから信頼できる退職代行サービスへ依頼することがリスクを抑えられるためおすすめです。
安い退職代行のリスク④ 即日退職できない
費用が安いだけの退職代行サービスに依頼すると、そもそも即日退職すらできないというリスクもあります。
即日退職できるというのは退職代行サービスの大きな特徴であり、退職希望者が利用を検討する大きな目的でもあります。
それにもかかわらず即日退職すらできないのであれば、退職代行サービスを利用する意味がないといっても過言ではありません。
そのようなリスクを絶対に避けたいのであれば、口コミサイトやSNSで口コミ・体験談を時間を掛けてしっかりチェックするか、本記事の「費用は抑えてコスパ最強!おすすめ退職代行サービス業界TOP2」で紹介する退職代行サービスへ依頼することをおすすめします。
できるだけ費用負担を減らす裏ワザ!お金がない人は支払い方法に注目
これまでも繰り返しお伝えしているように、無料で退職代行サービスを利用することはできませんが、可能な限り費用負担を減らすことができるポイントはいくつか存在します。
ここでは、無料ではないもののできる限り退職希望者の費用負担を減らすための方法を紹介していきます。
後払いや分割払いができる退職代行サービスを利用する
無料にはならないとしても退職希望者の費用負担を軽減させる方法として、分割払いや後払いにも対応している退職代行サービスを利用することもできます。
今月はお金がないため支払い日を来月にしたいという人には後払い、月々の支払い額を減らしたいという人には分割払いがおすすめです。
ただし、すべての退職代行サービスが分割払いや後払いに対応しているわけではありませんので、事前に対応しているかどうかを確かめる必要があります。
退職代行の「サブスク」を利用する
このあと紹介する、費用を抑えられるうえリスクもない退職代行サービスである「男の退職代行」と「わたしNEXT<女性の退職代行>」では、退職代行サービス初のサブスクリプションサービス「ヤメホー(サブスク退職)」を利用することができます。
「ヤメホー(サブスク退職)」とは、月額3,300円(税別)で年2回までいつでも退職代行サービスを利用できる「辞める時のための保険」のようなもので、月々で少額を支払うため費用負担を軽減して退職代行サービスへ依頼することができます。
一度にすべての依頼費用を支払う必要がないため、退職したいと思った時に依頼金額の用意が難しいという人でも、利用を諦める必要がありません。
何らかの理由があって自分では退職を言い出すことが難しいものの、まだ給与が支払われていないため退職代行サービスの依頼費用を一気に支払うことができないという人にこそ、おすすめしたい方法です。
【要注意!】退職代行サービスからのお祝い金やキャッシュバックは逮捕される!?
退職代行サービス選びを行っていると、転職サポートを行っている退職代行サービス事業者をみかけることもあるかもしれません。
中には、「転職に成功したらお祝い金がもらえる」「キャッシュバックします」などと記載している事業者もあり、退職希望者からするとメリットのように感じるかもしれません。
しかし、転職したことで金銭を渡す行為は法律で禁止されているため、明らかに違法行為となります。場合によっては、退職希望者も金銭を受け取ったことで処罰の対象になるリスクもあります。
退職希望者にメリットがある部分だけを掲載し、リスクを隠しているような違法退職代行業者に依頼すると、そのほかにも様々なトラブルに巻き込まれるリスクを高めてしまいますので、依頼しないよう注意しましょう。
転職先が決まっておらず転職サポートがついている退職代行サービスの利用を考えているという人は、お祝い金やキャッシュバックなどを行っておらず、転職サポートのみを行っている退職代行サービスであれば安心です。
費用を抑えてコスパ最強!おすすめ退職代行サービス業界TOP2
どれも同じ退職代行サービスに見えてどこで判断して良いのか分からないという人や、とりあえず費用が安い退職代行サービスを候補に挙げて、その中で信頼できそうな退職代行サービスに決めようと考えている人がいるかもしれません。
そのような場合、正しい退職代行サービスの選び方を知らなければこれまでに解説してきたようなリスクやデメリットのある悪徳退職代行業者に引っかかってしまう可能性があります。
ここでは、口コミでの評判やランキング、実績数、依頼費用、サポート体制、支払い方法など、あらゆる観点から厳選した信頼できる退職代行サービスを2社紹介していきます。
下記の2社であれば、即日退職できないなどのリスクがないことはもちろん、費用負担も最小限に抑えて退職することができるでしょう。
男の退職代行
「男の退職代行」は、運営元が労働組合となっている退職代行サービスであるため、退職に関して対応できる範囲が広く、実績数や口コミ数も多いことから退職希望者から絶大な信頼を得ている退職代行サービスです。
有給消化や残業代の請求に関してもしっかり交渉してもらえるにも関わらず、民間企業の退職代行業者の料金相場と同等の安い費用で依頼が可能であり、さらに転職サポートやアフターサポートも行っているため、即日退職後「退職書類が届かない」などのトラブルが起きたとしても確認や催促を行ってくれる点でも安心です。
また、即日退職の成功率は創業以来ずっと100%で、その確実性と対応のスピード感にも定評があります。スマホ1台で無料相談から退職まですべてを完結できる手軽さとサポート体制の厚さから、口コミ評判ランキングでは長年1位を獲得するほどの人気を集めています。
わたしNEXT<女性の退職代行>
「わたしNEXT<女性の退職代行>」は、退職希望者にとってのリスクをすべて排除してくれる退職代行サービスとして、口コミ評判から広がりを見せた業界No.1の女性専門の退職代行サービスです。
後払いや分割払い、定額制料金プランの「ヤメホー(サブスク退職)」など、依頼費用の支払いに関して懸念がある人でも利用しやすいように配慮されていることや、万が一即日退職出来なかった場合には全額返金保証がついていることから、信頼度の高い退職代行サービスとして数々のランキングで堂々1位を獲得し続けています。
労働組合が運営しているため違法性もなく、退職に関しては弁護士と同じ範囲まで対応ができるという強みを活かして、これまで依頼を受けた退職希望者全員の即日退職を叶えてきた、実績に支えられた退職代行サービスだといえます。
できれば無料で退職代行に依頼したい人からよくある質問
「できれば無料で退職代行サービスを使いたい」という人から質問が寄せられますが、その中でも特に多くの退職希望者が気になっている点について、ここではQ&A方式でお答えしていきます。
リスクやデメリットなしで退職代行サービスを利用するには料金相場や対応範囲を確認したうえで依頼する必要があるということはお伝えしていますが、それらを前提として少しでも費用負担を減らしたいという人は、ぜひ確認してみてください。
無料相談から有料に切り替わるタイミングはいつですか?
退職代行サービスへ無料相談したあとは、申し込みまたは支払いを行ったタイミングで有料に切り替わります。
退職代行サービスに無料相談してから即日退職が完了するまでの流れを完結に記載すると下記のようになっていますが、②の段階で有料に切り替わることになります。
いつの間にか有料に切り替わっていたというリスクを避けるためにも、退職代行サービスを利用する流れについて確認しておきましょう。
①退職代行サービスへ無料相談する
②依頼する退職代行サービスを決定し、申し込みと支払いを行う
③退職に関する要望と退職する会社の連絡先を共有する
④退職代行サービスが退職代行を実施する
⑤郵送で貸与品の返却と私物の回収をする
⑥即日退職完了+必要であればアフターサポートを受ける
お金がないからとにかく安く依頼したいです。どうすればいいですか?
とにかく安い費用で退職代行サービスを利用したい場合には、料金相場の範囲内であることを確認したあとで、後払いや分割払い、定額料金プランなどを利用できる退職代行サービスかどうかを確認してみましょう。
一度に支払う金額を少なくしたいのか、支払いのタイミングを後ろ倒しにしたいのかによってどの支払い方法を選択するかは異なりますが、自分に合った支払い方法を選択できる退職代行サービスであれば、経済的な不安やリスクもなくなります。
退職代行って無料で使える?費用相場やお金がない時の裏ワザ、まとめ
無料で退職代行サービスを利用するのは不可能であること、退職代行サービスの料金相場、無料だと勘違いされる理由、安い費用の退職代行サービスに依頼するリスク、コスパ最強でリスクやデメリットのない退職代行サービス2社、依頼費用を節約したい人からよくある質問について、今回は紹介してきました。
結果として、無料で利用できる退職代行サービスはないためどんな退職代行サービスでも依頼は有料になりますが、後払いや分割払いに対応していたり、サブスクリプションを活用できるなど、支払い方法を工夫することで退職希望者が経済的な問題を理由に退職代行サービスの利用を諦める必要はなくなります。
ただし、後払いや分割払いに対応している退職代行サービスは決して多くはないことや、民間の退職代行業者の場合は退職意思を伝える以外の交渉ができず、有給消化すらできずに退職がしまう可能性もあります。
そのため、できるだけ費用は抑えたいけど、退職に関する要望も全部叶えたうえでリスクなく即日退職したいというコスパ重視の人には、労働組合が運営している退職代行サービスをおすすめします。
退職代行とは。またその利用方法
退職代行とは、自分で「辞めたい」と言えない場合や、会社への要望を代弁して欲しい場合などに、会社へ行くことなく職場の人と誰とも会わないで退職手続きをすることができる退職の代行サービスです。
「男の退職代行」「わたしNEXT<女性の退職代行>」では、辞めたいのに会社が辞めさせてくれない方や、パワハラなどのハラスメントで苦しんでいる方、退職したいと言えない方、うつ病やうつ症状などで精神的につらい方の味方になり、次の一歩へ進むための助けとなるべく退職代行サービスを提供しています。
また、退職手続きについてもしっかりサポートしますので、退職の流れや手続きがよくわからない方でも安心してお任せいただけます。
「男の退職代行」「わたしNEXT<女性の退職代行>」の退職代行サービスは、退職成功率100%、即日当日退職、有給休暇消化後の退職、全国対応、24時間いつでも無料相談(LINE、メール、電話)が可能で、退職だけでなく転職成功への近道でもある転職サポートも無料で提供しています。
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